5大元素論
今日は、アーユルヴェーダの5大元素論のお話です。
まず大前提として、アーユルヴェーダは、大きく2つに分類されています。
- 健康のための養生法
- 病気の予防と健康改善の方法を提唱、予防医学
- 病気のための養生法
- 健康な心と身体になるための病気の管理に関する助言、治療学
ですので、治療もしますし、予防もします。 ただ、areUspicyが発信している内容は、日々の食事にスパイスを加えて健康を維持しようとしているので、予防医学の観点です。
さて、アーユルヴェーダの最も基礎の考えとなる5大元素論、 5というのは、脳で認知できる要素すなわち、五感のことです。
- 嗅覚:鼻、においを認識すること
- 味覚:口、舌、味を認識すること
- 色覚:目、色を認識すること
- 触覚:皮膚、温度、肌触り、痒み、痛みを認識すること
- 聴覚:耳、音を認識すること
を表しています。
この5つの要素を抽象的な概念で表しているのが5大元素論です。 自分にはピンこない元素もあるのですが、なにせこの概念は5千年以上前から伝承されていますのでね。 しかし、この後アーユルヴェーダを深堀していくにはとっても大事な概念になります。
- 地 earth
- 水 water
- 火 fire
- 空気/風 wind
- 空 space
5感 | 元素 | 認知できる属性 |
---|---|---|
嗅覚 | 地 / earth | 堅さ |
味覚 | 水 / water | 流動性 |
色覚 | 火 / fire | 熱 |
触覚 | 空気、風 / wind | 移動性 |
聴覚 | 空 / space | 抵抗力の不足 |
味覚は、まず舌で認知しますが、舌は健康な状態であれば湿っています(水分を含んでいます)。そうでないと、味というものを理解することができません。 触覚は、皮膚や毛穴などで認知しますが、風がないと認知できません。 聴覚は、耳で認知しますが、耳の中は空洞です。隙間がないと、音を認知することができない。 そういう見解があって、先人はこのように要素を分けたようです。
5千年以上前、日本人が生息するずっとずーっと昔から、このように理論づけられていたのですから、ヒトも意外と元々は単純な仕組みなのかもしれませんよね。