アーユルヴェーダ的大事な3つのドーシャを知っておこう
大事な3つのドーシャ
先日、五大元素論のお話をしましたね。【それなんだっけ?と思われた方はコチラから】 この元素を3つにドーシャに分けて、説明しているのがアーユルヴェーダの考えです。
ドーシャとは、
トリ・ドーシャ(त्रिदोष)説は、生きているものは全て、ヴァータ(वात・風、運動エネルギー)、ピッタ(पित्त・胆汁または熱、変換エネルギー)、カパ(कफ・粘液または痰、結合エネルギー)という3要素を持っており、身体のすべての生理機能が支配されているとする説である。ドーシャは五大(五大元素、五祖大元素、マハーブータ)で構成される。五大とは、土大(Pṛthvī, プリティヴィーもしくはBhūmi, ブーミ)・水大(Āpa, アーパもしくはJala, ジャラ)・火大(Agni, アグニもしくはTejas, テージャス)・風大(Vāyu, ヴァーユ)の4元素に、元素に存在と運動の場を与える空大(Ākāśa, アーカーシャ, 虚空)を加えた5つで、古代インド哲学に由来する考え方である。ヴァータは風大・空大、ピッタは火大・水大、カパは水大・土大の組み合わせである。 ドーシャ(दोष)は、サンスクリット語で「不純なもの、増えやすいもの、体液、病素、病気の発生に基本的なレベルで関係する要素、病気を引き起こす最も根本的な原因[8]」などを意味し、体液もしくは生体エネルギーを指す[11]。その異常が「病気のもと」となるため、病素とも訳される。3つのドーシャは、さらに15の下位ドーシャに分けられ、それぞれに場所と機能がある。 ドーシャは正常な状態では生命を維持し健康を守るエネルギーであるが、増大・増悪すると病気を引き起こす[8]。病気とは、15の下位ドーシャの機能の悪化による、トリ・ドーシャのバランスの崩れと考えられるが、一般にヴァータの増大・増悪は呼吸器系疾患、精神・神経疾患、循環器障害を、ピッタの増大・増悪は消化器系疾患、肝・胆・膵疾患、皮膚病を、カパの増大・増悪は気管支疾患、糖尿病や肥満、関節炎、アレルギー症状を引き起こすと考えられている[1]。
その3つとは、
- ヴァータ(VATA)
- ピッタ(PITTA)
- カパ(KAPHA)
です。
ドーシャと5大元素論
ヴァータ(VATA) | ピッタ(PITTA) | カパ(KAPHA) |
---|---|---|
空と風 | 火と水 | 地と水 |
ドーシャと特徴
ヴァータ(VATA) | ピッタ(PITTA) | カパ(KAPHA) | |
---|---|---|---|
機能 | 移動性 | 消化や代謝 | 力 |
性質 | 乾燥している | 油っぽい | 油っぽい |
体内は冷たい | 体内は熱い | 体内は冷たい | |
ざらざらしている | 潤いがある | ネバネバしている | |
機敏である | 体内が臭い | ゆったりしている | |
現れる体の部位 | 足 | 胃 | のど |
骨 | リンパ | 関節 | |
耳 | 目 | 鼻、 舌 | |
主に足周り | 主に胃腸周り | 主に胸周り |
ここでは、人体が中心になっていますが、アーユルヴェーダの世界では、生命があるもの全てにおいて言えるとしています。 ですので、私たちに最も身近なものとして食材をあげると、食材にもまた、それぞれの気質があります。もちろんスパイスにも。例えば、ジャガイモは性質的に、3つの気質の中のヴァータに当てはまる気がしますね、トマトはピッタでしょうか。
そして、同じ気質のもの同士を体内に取り込み続けると、病気になりやすい、と提唱しています。 例えば、ヴァータ気質のヒトがさらにヴァータの食材を摂取すると、さらに乾燥して、骨や耳(現れる体の部位)になんらかの炎症が出やすくなり、それがやがて病気になるということですね。